床矯正とは?
発育不足の顎を拡げて、永久歯が並ぶためのスペースを作ることを目的とした矯正治療で、取り外しができる装置を使います。
現代の食生活は欧米化が進み、噛む回数が減ったことで顎が発育しきれない子供が多いのです。
顎のスペースが足りない子供の場合には、乳歯が抜けたあと、それよりも大きな永久歯は「ずれる」か「ねじれて」生えてしまいます。
6才前後で生えてきた永久歯がデコボコのまま様子をみていると、そのあとも生えかわるたびに悪化する場合が多いのです。
そこで、犬歯(3番目)が八重歯になる前に、顎を拡げてスペースを作り、前歯4本を並べるのが床矯正の理想と考えています。
床矯正の特色
床矯正で使用する装置は簡単に取り外すことができます。
これは床矯正ならではの利点であり、食事や発音障害を生じる場合(国語や英語の授業、勤務に支障がある場合など)は取り外します。
装着時間が多いほど治療は早く終了しますが、1日に14時間以上装着していれば治療は可能です。
- 抜歯をしない治療を大前提としています。
- 金銭的負担をできるだけ少なくしたいと考えています。
(通常の矯正は口の全体を1単位として考えますが、床矯正では、上のあごか片方だけの治療も可能で費用も10万円以下ですむ場合もあります。) - 床矯正装置は取り外し可能なので、患者さんの生活環境社会環境に合わせて設定できます。
- 見かけ上の歯並びを良くするだけでなく、どれだけ噛めるかという機能を重視しています。
- 抜歯していきなりワイヤーをつける矯正と比較して、痛みも少ないです。
床矯正Q&A
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いつから始めればいいの?
永久歯のスペースが足りない場合には、歯が生えかわる6才くらいから始める場合が多いです。《反対咬合(受け口)の場合は4才から》
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どんな装置を使うの?
自分で取り外しができる装置をはめて、
スクリュー(ネジ)を回すことによって徐々に顎を拡げていきます。 -
痛くないの?
痛みはほとんど感じません。
始めに違和感程度はありますが、すぐに慣れてきます。、スクリュー(ネジ)を回すことによって徐々に顎を拡げていきます。 -
ずっとはめているの?
食事や歯磨き、運動中は外します。
ただし、1日14時間以上はめないと効果が充分にでないので本人の頑張りが必要です。 -
お手入れはどうするの?
歯磨きの時に装置も歯ブラシで磨きます。
部分入れ歯洗浄剤を使っても構いません。 -
床矯正は誰でもできるの?
床矯正には適応、不適応があります。
ひどくなる前にお子様のお口の状態を見せにいらしてください。
相談は無料で行っております。